積雪の大地から世界へ、
一歩ずつ紡ぐ奇跡。
雪深き秋田の地で育まれた熟練の技と、革新への飽くなき探究が出会うとき、新たな酒の世界が拓かれる——。
栗駒山麓の恵みを受け継ぐ日の丸醸造と、境界を超える和圖-WAZU-の感性が融合した珠玉の一滴。
「作り手も飲み手も愉しく」という理念を胸に、伝統と革新の調和から生まれた無二の味わいは、今、静かに世界の扉を叩いています。
日本酒の歴史に名を刻む名門品種「亀の尾」を使用。硬質な心白を持つこの気高き米は、容易には己の本質を明かさぬ強さを秘めています。じっくりと時間をかけなければ溶け出さない「亀の尾」の頑なな性質こそが、奥深い旨味と複雑な香りの源。まるで冬の秋田の大地が春を待つように、忍耐強く丁寧に醸すことで初めて、その真髄が姿を現します。
この特別な酒米を「低精白」にこだわり抜くことで、亀の尾本来の力強さと豊かな個性を余すところなく引き出しました。
現代の潮流に逆らうかのようなこの選択は、本物の豊かさを追求する日の丸醸造と和圖の揺るぎない信念の証です。
一切の妥協を許さない「無濾過生原酒」という姿勢。余分なものを取り除くのではなく、酒が持つ生命力をそのままに瓶に閉じ込めることで、雪国の厳しさと優しさを同時に感じさせる、奥行きのある味わいを実現しています。

和圖(WAZU)は単なる日本酒ではありません。
それは秋田の風土と歴史、そして未来への確かな歩の記録。一杯ごとに異なる表情を見せるその魅力は、時間と共に深まり、幾重にも重なる味わいの層を生み出します。
一口含めば、まず感じるのは栗駒の冷涼な風。続いて広がる雄物川の清らかな流れ。そして最後に残るのは、悠久の時を超えて続く、酒造りへの愛と敬意